UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアをする現役高校生

UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアできなかった卒業生

高校2年夏に中退し、日本協会派遣生としてUWC中国校に2年間長期留学するはずだったが、COVID-19によりカレッジ滞在歴4ヶ月となり、運悪すぎる前代未聞の派遣生となったルムの話(国際バカロレアはかろうじて取れました)

UWC中国校ぼんやり日常編 とある日のアドバイザリータイム "Stereotype"

まだまだオンライン授業中ですが、一応中国校の日常に含まれるかなって思ったんで、ぼんやり日常編久しぶりに書きました!

 

中国校には以前多分どこかしらで説明したと思うのですが、毎週水曜日の午後1時間ほどアドバイザリータイムというものがあります。アドバイザリーグループで集まって、いろんな活動をします。

 

アドバイザリーグループは大体6-8人くらいの同じ寮のハウスの生徒(学年もバラバラ)で一グループとなって、そのグループに一人ずつ先生(アドバイザーと呼ばれる。普通の教科の先生。)がついているものです。縦割り班みたいな感じですね!

 

具体的に何をするかというと、本当にいろいろ。でも楽しむことが目的です。中国校にいたときはピザを作ったり(同じアドバイザリーグループのイタリア人の子監修のトマトソースで!!)、映画を自分たちで作ったポップコーンを食べながら見たり(塩味がいいとか、チョコかけようぜ、とかやってたりした。クリスマスに近かったからみんなでホームアローン見た!!)。

 

たま〜に、真面目なタイムもありますが、それは一学期に一、二回ほど学校のルールをみんなで確認しようね、とかアドバイザーと一対一の個別面談をして学校の調子どう、授業で困っていることとか人間関係とかどう、って話したりするくらいです。

 

全く苦痛じゃないです。というか、超楽しい。先生によっては全部の時間、机と向かって真面目にしないといけないようなアドバイザリーグループもあるらしいですが…本当にラッキー、超クールなアドバイザリーの先生のもとでよかった!!!

 

ちなみにうちのアドバイザー、超クールで楽しいし粋なんだけど、授業ではすごい厳しいって噂を聞く(英語Bの先生)。だからアドバイザーの時との違いにびっくりして詳細を聞くと、授業に数分でも遅れたら欠席とか、謝らなければ教室に入れてくれない、とからしい。

 

時間に厳しいっていうことかな?でも理不尽に怒ったりしないし、ちゃんとやる人のことはちゃんと認めてくれるってことだと思うんだけどな〜

 

私もアドバイザーの時間はきっちり守るようにしたら、すごく好意的に接してくれる。やっぱりアドバイザー、lazyな人にはちょっと冷たくなっている気はする。ちゃんとやる、って本当に大事だね。(ねー、北さん!!※ハイキューネタです)

 

ということでオンラインのアドバイザリータイムもあって、先日あったアドバイザリーについて書こうと思います。

 

先週はみんなで最近どう〜とか話した後に、「Show and Tell」をやったんです!!!かわいすぎない!!可愛すぎる企画!!!Show and Tellっていうのは、英語圏の幼稚園生とかがよくやる、自分の宝物をみんなに見せてお話しするっていうやつです!!!かわゆい!!!

 

各々これ〜とかあれ〜とかやりました。先生は新しく飼い始めた二匹目のワンコ!

 

で、今週はちょっぴり真面目な話でStereotype、先入観について。これはUWCの生徒としてかなり大事な話になるんです。

 

例えば中国校の人間関係って、大体人種ごとにどうしてもグループが分かれてしまっているんです。中国人グループ、ラテン系グループ、っていう感じにね。大体大きなグループがこの二つで、あとは私みたいな日本人は中国人にもインターナショナルにも(見た目的に)属しているわけじゃない宙ぶらりんな感じもあります。

 

多分宙ぶらりん族はコミュ力高い人はそんなの関係ないんだと思うんですが、私の場合はちょっと億劫になってしまう…一人一人と話すのはまだOKだけど、10数人いるような大きなグループはちょっと…って感じな微妙な人たちは他にもポツポツいて、マレーシアの子、台湾の子(中国ってわけでもないし〜って感じで)とかいう感じでなっていたりします。

 

その中で先入観で苦しむ人たちは多いです。というか、みんな苦しんでるんじゃないかな??やっぱりその国から来ているというだけで、この国はこんなイメージっていう先入観が絶対にあるものだから。そしてUWCは特に、1カ国から一人二人しか来ないから、どうしてもその先入観に一個人を当てはめやすいのだと思う。

 

私が聞いた話ではとあるチリ人の子。スペイン語を話すし、ラテン系だからラテン系の子たちといることがいるけど、ラテン系ってとても大声で、面白くて、陽気で、ダンスが大好きでっていうイメージが付きまとうのに苦しんでいたっていう話。チリ出身なのにメキシコから来たって先入観を持たれて、自分が知りもしないメキシコ事情について話されたり、聞かれたりした。

 

その子は別にとても明るいというわけではないし、ラテン系だから、っていうことは全くないのにっていう話。アドバイザリーでその子がそう話すビデオを見て、みんなで、うーんって感じになりました。そしてアドバイザーにそういう経験ある?っていう質問をされると、全員、「うん、あるよね〜」って感じ。

 

なので私たちのようのほとんどの人は先入観は仕方がないものとして受け入れている気がします。私自身も、完全に排除はできないし、する必要もないな〜って思いました。

 

先入観って実は先入観のおかげで助かるところも、先入観のおかげで嫌になることもあると思うんです。例えば私は日本人ですが、日本=アニメな国際認識のおかげでいろんな人に親しんでもらえたりアニメの話をするきっかけが作りやすいです。

 

でも、一年前までは私は全くアニメに興味はありませんでした。本当にありませんでした。見ようとも思わなかったし、そもそも映画とか長時間見るのも疲れるし〜って感じで一切、一つも作品を知らないっていう状況に近い。

 

なのでその時は日本=アニメっていう認識が迷惑だな、って思っていた時期もありました。何が言いたいかというと、今の私にとってその先入観は友達を作るきっかけになってくれていますが、前までも私にとっては、完全に要らないイメージだったんです。それは日本人の他の人にも言えますし、アニメが好きでない人にとってそのイメージは国際社会で窮屈だと感じる原因になるかもしれないんです。

 

そういうことを考えて、それでアドバイザリーでは「I AM 〇〇 BUT I AM NOT 〇〇」っていう活動をしました。

 

内容は簡単で、「I AM」には自分が他人に持たれた先入観。「BUT I AM NOT」には、自分はなんでその先入観とは違う人間なのかを説明するということ。

 

その活動で出てきた先入観をいくつか紹介しますね!

 

I am wearing glasses, but I am not very smart or clever.

I am a woman, but I do not only desire good marriage.

I am Italian, but I am not related to criminal organization.

I am a UWC student studying abroad, but I'm not planning to spent my whole life abroad.

I am (とある宗教), but I am not homophobia.

 

眼鏡に関しては、日本の漫画文化が背景にある気がします。昔の、「眼鏡=ガリ勉」っていうイメージですね…実際にアドバイザーの先生はこれは知らなかったのですが、中国でもこのイメージはあるようです。アドバイザーは「Really?! I only think, "Oh he has bad eye sight" when I see someone wearing glasses!!」って驚いてました。

 

女性の結婚に関しては、中国の風習です。日本に比べて、中国では結婚を早くすることが女性の幸せだと信じられています。最近になって女性の社会進出も話題になりますが、中国では都会ではまだしも、地方ではまだそこまで教育が行き渡っていないように思います。

 

イタリアの子は、イタリア=マフィアとかの犯罪組織のイメージについて話していました。特に冗談で「ああ、君はマフィアだもんね」とか言われると嫌な思いをすると言っていました。そうだよね…冗談ってどれだけでも人を傷つける可能性があることを十分に理解する必要がある。冗談って言うだけで免罪符には決してならない。

 

UWCについては、どうしても国を出て中国に行くという「珍しい」ことをすると、「ひゃ〜世界にはばたいている」とか「海外で暮らすんだね」とか言うイメージを日本では持たれがち…ちょっと寄り道して外で勉強するだけなのに。褒め言葉かもしれませんが、私は実はあまり好きではないです。

 

 

そして英語が話せるとわかると、「国際結婚するのね!!」とか「海外永住するのね!!」とか「英語を使った仕事をするの?!英語を大学で専攻するの?!」とか嫌ですね…なぜそういう発想に至るのじゃ…ワシは日本永住、経済学とか人間科学を勉強したいだけなんじゃよ。英語は勉強しないよ、英語を使って何かを勉強するんだよ…後ちびちび絵を描きたいだけじゃ…

 

宗教に関しても、その宗派の昔からの偏見が現代にも残念ながら絶えず伝わってきている、と言うことらしいです。イスラム教も過激派組織と普通のイスラム教徒を同じとして見ている人が減るといいなと思います。

 

 

 

人種、肌の色、年齢、性別、職業、宗教、見た目、学歴、出身国。いろいろジャンル分けはあり、先入観があることは人間である以上仕方がないことだと思います。大事なのは、そのジャンルの先入観と、個人の印象をごちゃ混ぜにしないことですね。そして、自分の持っているイメージが、先入観となって傷つけるかもしれないって言うことを日頃から気をつけることが大事になりますね。