UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアをする現役高校生

UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアできなかった卒業生

高校2年夏に中退し、日本協会派遣生としてUWC中国校に2年間長期留学するはずだったが、COVID-19によりカレッジ滞在歴4ヶ月となり、運悪すぎる前代未聞の派遣生となったルムの話(国際バカロレアはかろうじて取れました)

UWC中国校での大学進学サポートのリアル。大学進学の奨学金事情も!

先日Twitterの方で進学サポートについてのマシュマロをいただいたので、今回はUWC中国校に入ったらどういう風に進路選択をするのか、どのようなサポートを受けられるのかについてまとめました!

 

UWCでは私が知っている限り、就職ではなく進学を選択する人がほとんどのため、進学の場合についてのみ書いています。

 

どのタイミングでどのような書類手続き等を進めるかの大まかなカレンダーと進学する国別でどのように進路の手続きをするのかについて、この二つについて説明します。

 

 

カレンダー

 

DP1 2月

 

え?DP1二月から始まるの?って思う方もいるかもしれません。はい!実は全てはDP1の2月から始まるんです。それ以前は何もしません。何も。

 

なぜかというと、UWCのuniversity counsellor(進路相談のエキスパートの先生。進路相談のためだけに学校に勤務している超エキスパート。ハーバード卒とかスタンフォード卒とか、ゴロゴロいる。)は二月までDP2の進路でかかりっきりだからです。

 

つまり。

 

進路選択のスタートはDP1の二月。ゴールはDP2の二月。

 

この1年間でほとんどの人たちが進路を決めます。ここでほとんどの人たち、と言っているのは例えば日本の大学に進学する人はそれに当てはまらないからです。アメリカやヨーロッパ等の海外大学進学をする人にとってこの1年間が勝負なわけです。

 

と言ってもDP2二月始まったら何をするのか。まずは学年集会みたいなので集まったりして、パワポで大まかな流れについて教わります。

 

アメリカ大学に必要なものはあれこれ。イギリス大学に必要なものはあれこれ。海外大学目指す人は夏休みにuniversity essayを書くことになるよ。Cialfoっていうサイトで大学探しを始めるといいよ。実際に必要とされているものは、あとで国別の大学進学説明のところで説明します!

 

こんな感じのことをさらってやります。

 

DP1 3月から6月

 

私の場合は確かこれくらいの時期から本格的にカウンセラーとの一対一の面談を始めました。

 

もしかしたら私たちの年度はちょっとイレギュラーかもしれません…コロナ真っ只中だったので、もしかしたら本来のスケジュールより遅れていたり、個人面談があったりなかったりするのかも??

 

とりあえず私たちの代ではDP1二学期の間に3回カウンセラーとの個人面談をしました。

 

1回目の面談は、全く堅苦しくなくて、自分がどういう人間なのか、何が好きか、学校生活をどう感じているか、というようなカウンセラーとの信頼関係を築くためだけに設けられていた気がします。

 

それとuniversity counsellorは自分の担当の先生が必ず一人います。ずっと同じ人です。なのでその人とずっと頑張っていくっていう感じです。

 

2回目3回目で本格的になってきたと思います。

 

自分の中の漠然とした理想の大学をカウンセラーに伝えたりします。キャンパスは大きいほうがいいとか、少人数のクラスがいい、都会に住みたい、人種の割合的にこれがいい、自然豊かなところに行きたい、などなど。

 

そしたらカウンセラーが10校くらい大学を紹介してくれたので、それらを中心に大学調べを個人で進めます。大学のホームページとか口コミとか、そういうのを面白そうだな〜って感じたものをメモっていく感じです。

 

そして3回目のミーティングではuniversity essayのトピック決めやアイデア出しをします。こんなアイデアがあるの〜っていうのを5~10個くらい用意して、ミーティングの時にカウンセラーと相談してこのトピックがいいんじゃない?って話をしました。

 

面談を一回終えるごとにuniversity counsellorから明確な宿題が出されるので、これをやればいいっていうのがわかっているため、先が全く見えない漠然とした不安が解消されました。

 

夏休み

夏休みではuniversity counsellorとの接触は一切ありません。多分、メッセージ等で聞いたら返答はかえってくるのですが、基本自分で作業を進めるっていう感じです。

 

どういうことをしないといけないのか。以前夏休みでやることについての記事を出したので良ければこちらも見ていってください!

 

luttie.hatenadiary.com

 

簡単にいうと、SAT(またはACT)、TOEFL(またはIELTS)、そしてuniversity essayの三つを進めて、同時に大学探しをするということです。

 

国によってはSATは必要なかったり、TOEFL出なくてIELTSが必要だったりしたりで条件が違うのですが、基本的にアメリカやイギリスでは上に書いたものの準備が必要です。

 

SAT、TOEFLは完全に独学でやります。

 

学校の勉強面に関するサポートはありません。

 

無、です。頑張りましょう。でもSATとTOEFLの試験会場は通常ならば学校で受けれます。通常なら。コロナ世代の私たちは学校にすらいないので地元のところで受けましょう、って言われています。

 

University essayと大学探しについてはDP1一学期でもらった情報をもとに、essayの下書きを書いたり、調べたものをリストにしていったりします。

 

ちなみにUniversity essayって何?っていう質問に答えるとすると、簡単にいうと「志願理由書」みたいなものです。

 

そして特徴的なのが、海外の大学が求める志願理由書って「私はあなたの大学がとても素晴らしいと知っていて、特に私は今までこんなにたくさんボランティアやっていて」、とかじゃないんです。

 

「私は付箋に囲まれている。机にも貼ってあるし、壁にもある。付箋と一生を過ごしているね!私が全寮制の学校に通っていたときに、成績がうまく上達せずにとても落ち込んでいる子がいた。その子がその落ち込んでいるってメッセージを伝えてくれたときにはもう深夜で、部屋を尋ねてはルール違反だった

 

そこで付箋に『You are beautiful. And I know you are strong.』って書いてエレベーターのところに貼ったんだ。そしてメッセージでエレベーターのところにいってご覧って伝えたらとても喜んでくれたんだ。」

 

っていうようなことです。実はこれは過去の先輩のuniversity essayの内容です。こういうことを書くんです。だからめちゃくちゃcreativityが求められるし、きっとessay書くのとても楽しいですよ!

 

DP2

 

ここからは…未来の話なので私の知っている範囲で、聞いた話からの憶測で書きます!なので間違っているところがあるかもしれないです!申し訳ない!!!

 

DP2で大事になってくるのはPredicted Grade、通称PGと言われるものです。IBでは最終試験を受けたFinal Grade、FGが出る前に、FGの予想点数、PGが発表されます。

 

PGは学校の先生が生徒の普段の成長の仕方を見てつけるものです。そして確か9月と11月(10月だったかもしれない…とりあえず秋の間に二度!)にPGがでます。

 

なんでPGが大切か。University applicationに送られる点数だからです。

 

つまりセンター試験の点数、二次試験の点数と同じと言っても過言ではない。

 

超超超大事です。なのでピリピリします。というか、先輩たちがピリピリしていました。私たちは…今は同級生たちと一緒に暮らしてないので…

 

PGで大学決まるならFGは必要なの?と思ったそこのあなた!!そう、これもまたIB生が冷や冷やする要因なのです。PGが良いスコアで大学受かったとしても、もしFGで悪いスコアを取ったら大学が入学許可を取り下げることは、よくあるんです!!!もう!恐ろしい!最後まで油断ならない!

 

なのでDP2の秋はPGと格闘します。

 

他にやることといえば、university counsellorとまたミーティングしながらessayを磨き続けて、そしてSATとTOEFLを何度か受けてできるだけいいスコアをとる、ですね。あとは大学探しと、探した大学から絞っていきます。これもcounsellorと相談しながらですね。

 

ちなみに中国校では原則一人当たり10校まで志願できます。10という数字は学校側が決めているのですが、その理由は10校以上だと生徒自身への負担が多くなりすぎるから、です。なので負担が少ない場合は特例として10校以上志願できるケースもあるかと思います。

 

DP2

 

時期があっているのかすらもあやふやですが…多分この頃に大学に申請をして、そして結果待ちです。その間にIBのFinal Gradeのための勉強をします。大学によって申請の締め切りが違うため、それをちゃんと管理して多分冬くらいに申請をします。

 

早い人は11月とかに大学受け入れ決まった、とかいう人もいたり、3月まで結構苦しんだりする人もいたり。

 

基本的には2月くらいを大学受け入れ決定の目安にしている気がします。結構ここらへんはまだ情報がないですね〜。なにを具体的にするのかがわかったら、また記事に追加します。

 

国別

 

国によって大学申請の手順が異なる場合は多いです!大体多いのがアメリカ大学、ヨーロッパ大学の二つなのでこの二つに加えてUWCから日本の大学に進学する場合(私の場合!!)のことも書いていこうと思います。

 

アメリカの場合

 

アメリカ大学は基本四年制大学で、レベラルアーツの大学に行くか、総合大学に行くかの二択で選択することが多いです。

 

手続きに必要なのはSAT、TOEFL、university essay。三種の神器です。SATとTOEFLはさっき話していた通り、学校のサポートは無しで自分で過去問を買ったり、先輩に譲ってもらったりして勉強します。

 

SATに関しては、数ヶ月かけて準備することが推奨されていたような気がします。大体の人たちは夏休みからSAT勉強を開始して、秋に3-5回くらい受ける、と言った形です。

 

university essayはuniversity counsellorがめちゃくちゃサポートしてくれます。counsellorの仕事の9割がこれだと言っていいくらい、サポートしてくれます。安心です。

 

ただ、アメリカ大学の学費はめちゃくちゃ高いです。

 

生活費も含めると、年間700万円とかがザラです。奨学金が必要なのですが、日本人のUWC生が得れる奨学金は三種類あります。三種類とも受け取れる可能性も十分にあります。

 

まず一つ目は大学が出す奨学金。給付型、貸与型、などはありますが、給付型を前提に話します。奨学金の額の決定は大体の場合、「家庭の経済事情」と「成績優秀」の二つで行われています。なので事前に家庭の経済事情の自己申告と、IBやSAT、TOEFL等のスコアで奨学金の額が決定します。

 

ここらへんの手続きはカウンセラーも手伝ってくれます。

 

二つ目、日本の財団からの奨学金があります。ほとんどが日本国籍を持っている人向けのもので、試験や面接を受けて奨学金をいただける可能性があります。もちろん、この準備や勉強は自分一人でやります。ここまでは学校は面倒を見てくれません。

 

その財団の例はこちら。私が知っているものだけですが…全額奨学金をいただけるケースもあります。

 

グルーバンクロフト基金

柳井正財団

孫正義育英財団

江副財団

JASSO

 

三つ目。Davis Scholarship。これはアメリカ大学に進学するUWCの生徒だけのための奨学金です。

 

Davis Scholarshipの奨学金対象となる大学はこちらのサイトにリストがあります!

 

https://www.davisuwcscholars.org/partners

 

仕組みがちょっと複雑なので説明しますね。Davis Scholarshipではその生徒に対して直接奨学金を給付するわけではありません。Davis Scholarshipはまず、その生徒が入学する大学に一定額の「資金」を渡します。

 

この時点で受け取った大学は、その資金を用いて生徒の学びをより良いものにする義務が生じています。ですが、Davis Scholarshipはその資金の用いられ方を「奨学金給付」に限定していません。

 

つまり、学校側はその資金を奨学金給付ではなく、施設への投資にしたり、課外活動に投資したりしても良いわけです。そして奨学金を与えられるにしても、どのくらいの額を与えるかは学校が判断することです。

 

だからDavis Scholarshipでは絶対に生徒の学びを向上させるという約束はしますが、奨学金を給付するという約束はしません。

 

ヨーロッパの場合

 

イギリスなど、基本大学は三年制で、生徒は一つの科目だけに専念する専門的な大学っていう印象があります。

 

必要なのはIELTS、university essayだったと思う…大変申し訳ないのですが、実は私自身がヨーロッパ大学には全く興味を持っていなくて、ヨーロッパ大学の説明の時は全て、もうそれはそれは見事なほどに右から左へと聞き流していて…

 

もしかしたらSATみたいな試験も必要かもしれないです。TOEFLではなくてIELTSが求められている、っていうだけ知っています…

 

ヨーロッパ大学も奨学金は二種類あり、アメリカと同じです。(だったと思う…)大学からの奨学金日本財団からの奨学金ただヨーロッパの大学はアメリカと比べて奨学金が出にくいのが特徴。そしてアメリカは奨学金が多いことで有名です。

 

Davis Scholarshipはありません。

 

ヨーロッパ大学進学の日本の財団の奨学金はありますが、アメリカほどではないと思います。ちなみにこちらです!

 

柳井正財団

孫正義育英財団

江副財団

JASSO

 

 

日本の場合

 

学校によってかなり違いますね。SATの点数が必要だったり、小論文や面接があったり。学校に応じて対策を取る必要があります。TOEFLはほとんどの大学で必要じゃないかな、って思ってます。

 

多分ほとんどの大学が

 

1書類審査(SAT、TOEFL、願書)

2筆記試験(小論文)

3面接(日本語?英語?多分日本語?)

 

そして気になるUWC側のサポートですが。皆無です。

 

中国校にとっては特殊な進学となるし、日本の大学に帰国子女入試や一般入試で入学するノウハウなどを持っていないんで、サポートしきれないんです。一人で頑張ろう!!!

 

そして大学申請は、UWCを5月に卒業して、それから国公立は12月から帰国子女試験が始まるというのが大体のスケジュールです。私立は学校によって帰国子女試験のある月が違い、9月入学の場合はもっと試験は早いですし、4月入学であっても国公立より早いと思います。

 

つまり、初めに私立の試験があって、その後に国公立っていうわけですね!

 

ここでは受ける入試の形式は「帰国子女入試」と説明していますが、実は、人によっては一般入試を受ける可能性も全然あります。

 

なぜかというと、日本の大学ってIBのことをよく知らないせいか、ものすごく高いスコアを要求してくるから!!!ネイティブでも無理だよそんなの、って言いたいスコアを要求してくるから!!!

 

例えば英文学!世界に数%しか7を取れる人はいない!ネイティブでさえも取れないスコア!!それを純ジャパの私にとれだって?!むり!

 

そういうこともあり、一般入試を受けることもあります。ただ、日本の大学の傾向として、文系よりも理系の方がIBのスコアに厳しいので、先輩によると、文系選択の人は帰国子女試験、理系選択の人は頑張って一から一般入試で勝負しよう、っていうのがおすすめらしいです。

 

もちろん予備校に行くなどの対策をする人もいるみたいです。帰国生用の予備校〜みたいなね!私の場合は、田舎すぎてそんなお洒落な予備校ないんで、帰国子女入試にしろ、一般入試にしろ、自分でファイト!です。

 

とは言っても、UWC派遣生は毎年半分くらいが海外大学進学、半分くらいは日本の大学進学なため、そんなに身構えなくても大丈夫だt…うん、大丈夫、だと、信じているy…信じてる、よ?