UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアをする現役高校生

UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアできなかった卒業生

高校2年夏に中退し、日本協会派遣生としてUWC中国校に2年間長期留学するはずだったが、COVID-19によりカレッジ滞在歴4ヶ月となり、運悪すぎる前代未聞の派遣生となったルムの話(国際バカロレアはかろうじて取れました)

IBのアカデミック終わった!!控えめに言って地獄だね!!

試験終わりました!IBはまだproject weekっていうCAS活動があるけど、アカデミックに関しては完全に終わった!

 

試験の出来栄えはひとまず置いといて。

 

まず色々思うところがある今年の最終試験についてこちらに書き殴りたい所存でございます。(色々あったんだ…ほんとに、色々…)

 

今年はコロナの影響が、ひっじょーーーーーに大きかったお陰でずっと日本に篭っていたんです。それは最終試験を迎える時も同じ。なので。IB本部はある決断をいたしました。

 

だだん!

 

Exam routeとNon-exam routeの二つのルートを用意する!!(これは完全に納得できる。)

 

Non-exam route、というと「えっ試験を受けなくていいってこと?」って思うかもしれませんが、惜しい。ちょっと違う。試験は受けます。

 

説明すると、

 

Exam route:最終試験(final exam)を受ける。最終試験だけでExternal assessmentの成績を決める

Non-exam route:最終試験は受けず、模試(mock exam)を受ける。模試の成績をベースに、かつこれまでの成績も考慮してExternal assessment成績を決める。

 

(External assessmentの説明は下の記事の目次「6教科」から)

luttie.hatenadiary.com

 

最終試験と模試の違いを説明します。時系列で行くと、3月に模試があって、5月に最終試験があります。

 

3月の模試はそれぞれのIB校が「各自で用意した試験」を実施します。要は最終試験の練習です。対して5月の最終試験は「IB本部が用意した試験」を実施します。本番です。

 

この点で発生する不公平度というのは「受ける試験が違う」ことと「試験までの猶予期間が違う」ことでしょうか。前者では、模試は学校によって出される問題が(簡単にしろ難しいにしろ)異なりますし、後者は模試は3月なのに最終試験は5月、最終試験を受ける人の方が勉強期間が長いです。

 

ま、これは仕方がない。

 

Exam routeの方が推奨されていて、優先的に皆そちらを受けるのですが、受けれない人だけ仕方なくNon-exam routeです。最終試験は受けるとしたらその生徒それぞれが今滞在している場所のIB校で受けることになります。

 

私の場合は日本にいて、そして日本のIB校は4月入学だから5月の最終試験を実施していない…(IBの最終試験は5月と11月の二つの時期があって、学校が選びます。日本の学校は大抵11月。)

 

だからやむを得ずNon-exam route。他にもロックダウンしていて近くのIB校に行けない、っていう子もNon-exam routeです。

 

さあさあここまでオーケー。納得してるよ。ここからが問題なんです。

 

模試まであと1週間という時に。衝撃的なニュースが舞い込んできました。

 

その時のツイート↓

 

 

IB本部が謎の決断をして、Chinese ab initioの先生がすぐ教えてくれました。先生も、私たちにそのニュースを教えてくれた同じ日に知ったそうです。

 

「Non-exam routeの生徒たちの模試の点数はgrade boundaryに応じて評価しない。各学校の各教科にに1〜7のグレードの生徒数の制限を設けたので、クラスの成績順位に応じてグレードを決めるように。」(意訳)

(grade boundary:70点以上は7、60点以上は6など絶対評価でグレードを決める基準)

 

どれだけ点数良くてもクラスメートに順位で負けたら枠から落とされて3を取る可能性もある。もし1のグレードに枠が存在するならば、80点でも90点でも、クラスの中でビリなら確実に1を取るというわけだ。

 

この枠数というものは学校によって違うし、同じ学校の中でも教科によっても違う。そしてこの枠数はその学校のその教科の去年の生徒の成績に基づいて決められているらしい。

 

そう、去年の先輩たちが成績良ければ7を取れる確率が上がる!もし先輩たちがお勉強苦手な子達だったら1を取るかもしれないよ!

 

そういうことさ!!!地獄だね!!!

 

大事なことだからもう一回言うね。

 

地獄だね!!!

 

つまりこう言うことよ。クラスメート同士で戦えってことよ。バトルロワイヤルよ。生き残ったものにのみ7を与えようってわけよ。私たちはコロッセオの戦士ですか?

 

百歩譲ってそのファンタスティックなシステムを認めるとしよう。だけどそれは試験直前の一週間前に発表していいことか?よくないよ?!少なくとも数ヶ月前には知りたいな?!正気に戻って?!

 

そして私の中国語の先生以外の先生たちは、このニュースを自発的に教えることはなかった。多分、試験前に心を乱さないようにっていう配慮なんじゃないかな。

 

Chinese ab initioの先生は、考えた上でこれを教えることにしたとのこと。個人的には、教えないって選択をした先生たちの判断よりもこっちの判断の方がありがたい。ちなみに別にこれは「口外ダメ」っていうことではないらしい。ただ多くの人は衝撃に口をつぐんでしまうだけで。

 

実際、中国校の中で7の枠が一つもない教科もあったらしい。先生はどの教科、とは言わないけど〜って言ってたけどその教科の人哀れすぎる。どんだけ頑張っても7はあり得ないということだから。と言いつつ、案外自分だったりして。

 

こうやってNon-exam routeのIB生はミンチにされましたとさ。

 

何を血迷ってしまったの。今年一年、本来のIB生よりもきつい生活をたっぷりと味わったつもりよ。まだ試練が足りないというのかい。

 

この状態で、やるしかねえって腹を括って勉強したよ。頑張ったよ自分。この謎のシステムで出た最終成績で帰国子女入試に挑むんだよ。泣けるね。もうあとはどうとでもなれえ!

 

追記:去年の先輩たちはコロナの混乱でib平均点が今までの年の平均点より3点低かったらしい。そして私たちの成績はそれによって決められると。ただの地獄!!