UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアをする現役高校生

UWC中国長期留学で英語漬け国際バカロレアできなかった卒業生

高校2年夏に中退し、日本協会派遣生としてUWC中国校に2年間長期留学するはずだったが、COVID-19によりカレッジ滞在歴4ヶ月となり、運悪すぎる前代未聞の派遣生となったルムの話(国際バカロレアはかろうじて取れました)

UWC中国校ぼんやり日常編 校則は守ろうね

これはふと思い出したことなので、書きますね。

 

プロジェクトウィークという一週間ほどの泊まり込みの奉仕活動をやった後に、私たちのプロジェクトウィークのグループ20人くらいはめっちゃ仲が良くて楽しかったので、キャンパス戻ってからも映画見たりしようって約束してたんです。

 

プロジェクトウィーク中は、ホテルの一人の部屋にみんなで集合して、夜中にひたすらヒトラーっていうトランプゲームとか人狼ゲームとかやったりして物凄く楽しくやってました。ホラー映画を見ることもあったのですが(ちょうどハロウィンの時期だった)、私はホラーが大の苦手なので、同じく苦手な友達と全力で拒否して逃げました。

 

そして別の映画を見よう、とキャンパスに帰ってから連絡が来たから金曜の夜だったかな、に他のハウスのコモンルームに集合しました。ソファとかも動かして、照明も消して見ることにしたんですけど、私にとってめっちゃつまんない映画だったんですね。

 

やばーつまんなーいって思ってて、そしたらcurfew timeっていうのが近づいているのに気づきました。curfew timeっていうのは、この時間は絶対に自分のハウスのフロアに戻らないといけない、っていうルールの時間です。

 

curfewあるから帰るわーって声掛けて私はその時点で帰りました。そんで、寝ました。私と同じハウスの子たちは残ると言っていたので、残って見ていたそうです。

 

数日後、話を聞けば、映画を見てた子達3人はcurfew違反で先生に捕まったそうです。curfew違反は校則で怒られるくらいのレベルなのですが、なんとその子たちはエレベーターとかの移動でフードを被って監視カメラから顔を意図的に隠してしまったらしいんです。

 

中国校に限らず、多分他のuwcもそうなのですが、校則違反には一つ一つlevelがあって、level1は簡単なお叱りだけだけど、level4は大学申請の際に報告する案件だったり、停学だったり、よく覚えてないのですが、明確に罰則が記されています。

 

curfewはその中でちょっと重い違反で確かに学校側からも何度もcurfewは守れ、と言われているため、私は映画見てた時にさすがにcurfew違反はやばいな、と思って帰ることにしたんです。それで私は大丈夫だったのですが、3人ひっかかってしまいました。

 

何よりダメだったのが、顔を監視カメラから隠したことです。これのせいで物凄く重い校則違反に当たってしまいました。これも学校は口を酸っぱくして何度も顔を隠すな、と言っていたのですが…友達から話を聞いたときには、あちゃーやらかしちゃったね、って思いました。それをしなければまだマシだっただろうに。

 

顔を隠したらいけないのは、キャンパスに不審者が混じっているのかもしれないという疑惑が出て、物凄くセキュリティー面に危険だからです。その校則違反で捕まった3人は相当叱られたそうです。

 

そして、チャンスを上げるために、本来より罰を少し軽くする代わりに(詳しくは聞いてないですが、)curfewは守らないといけないというプレゼンテーションを全校集会でするように言われたらしいです。

 

この事件が確かDP1の冬。そしてつい先日、その子たちがDP2の夏に全校集会でその発表をしていました。

 

短編の5分くらいの映画で、その子たちが出演していました。私はその事件を忘れかけていたのですが、あ、これ、あの時のあれか、って思い出しました。クオリティーは物凄く高くて、プロの製作か、って思うようなやつでした。IBの教科にtheatreもあるので生徒自主制作の作品って物凄く上手なんです。

 

内容は再現VTRみたいなもので、その夜の様子がめっちゃ細かく描写されていて、確かに自業自得だけど学校側すごく的確な罰を与えたな。自分は罰を受けてないけど…映画製作に至った経緯を知ってるから、自分はちゃんと帰ってよかったって思うと同時に他人事じゃないなって思いましたね。